こんにちは。茶とら組図書委員長、新古書店店員歴約7年、漫画オタクのわふるです。
すごい漫画を読んでしまいました。
重大なネタバレはありません。
未読の方も安心して読んでいってください。
自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本。田舎町に住む2人の少女を引き合わせ、結びつけたのは漫画を描くことへのひたむきな思いだった。月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって──。唯一無二の筆致で放つ青春長編読切。
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-882782-7
一読し終えた瞬間にすぐに読み返し、重厚な読了感を感じました。
冒頭のホームルーム風景から始まるタイトルにまつわる伏線。
主人公藤野のいる世界とパラレルワールドの藤野の繋がりとキックの伏線回収。
この漫画に対する解説はたくさんのサイトさんで上手くまとめてくださっているので、調べてみてください。
一人で漫画を読むだけでは気づけなかった伏線、ネタ、意味がたくさん出てきます。
ルックバックをおすすめするのはこんな人🐈️
- 青春友情漫画が好きな人
- 絵を描くのが好きな人
- 社会派ストーリー漫画が好きな人
- ミステリーもしくはSFが好きな人
- 「生きるとは」「人生観とは」など哲学的テーマが好きな人
青春友情漫画が好きな人
主人公と不登校の同級生の小学4年生から大人になっても続く友情、関係。
筆舌に尽くしがたい2人の関係性は、まさに青春そのものです。
絵を描くのが好きな人
2人の友情は、漫画を通じて育まれていきますが、この2人は生活=漫画というほど、ひたすらに漫画を描いています。
絵を描く人は、このひたむきさに心打たれるはずです。
社会派ストーリー漫画が好きな人
この漫画は、
- 京都アニメーション放火事件
- 英国自爆テロ事件
- シャロン・テート事件
以上3つの事件を背景に、追悼の意味を込めて描かれたと言われています。
細かいネタが細部に散りばめられていて、何度読んでも新しい発見があります。
ネタ探しや、考察好きな方に是非読んでいただきたいです。
私は単行本版で読みましたが、ジャンププラス掲載時から幾つか修正が入っているそうです。
そこを考察しても面白そうですね。
そして、考察をコメントで教えていただけると嬉しいです。
(他力本願…)
ミステリーもしくはSFが好きな人
パラレルワールド的なSF要素、幾多の伏線があり、特に後半は場面転換が激しいため、まるでSFアニメを観ているかのような錯覚を覚えました。
コマ割や時間や空間の表現が漫画を超えており、藤本タツキの天才ぶりがうかがえます。
「生きるとは」「人生観とは」など哲学的テーマが好きな人
この漫画の真髄はこの一言に尽きるのではないでしょうか。
藤野にとって、漫画を描くことは生きることと同義。
京本の「なんで漫画描いてるの?」というセリフは、こう言い換えられます。
凄い漫画を読んでしまった…
記事を書きつつ、作品を思い返してみても、冒頭と同じ感嘆符が出てきます🙀
気になった方は、是非ルックバック読んでみてください。
それでは、またねっ🐈️
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